群馬県を代表する温泉地として知られる「草津温泉」と「万座温泉」。
どちらも草津白根山周辺に位置し、酸性の温泉や硫黄を感じる湯を楽しめますが、旅行先としての雰囲気はかなり異なります。
結論からいうと、温泉街の散策や食べ歩きも楽しみたいなら草津温泉、静かな高原で温泉そのものを満喫したいなら万座温泉がおすすめです。
草津温泉は、湯畑を中心に旅館、飲食店、土産店、日帰り温泉などが集まる温泉街です。
一方の万座温泉は、標高約1,800メートルの山間にホテルや旅館が点在する高山温泉郷。街歩きよりも、宿の露天風呂や自然の景色を楽しむ過ごし方が中心になります。
この記事では、「草津温泉と万座温泉はどっちがいい?」と迷っている人に向けて、泉質、温泉街、アクセス、観光、宿泊スタイル、季節ごとの注意点を比較します。
草津温泉と万座温泉はどっちがいい?先に結論

迷っている人は、次の基準で選ぶと判断しやすくなります。
草津温泉がおすすめの人
- 初めて群馬県の温泉地へ行く人
- 湯畑や温泉街を散策したい人
- 食べ歩きやカフェ巡りも楽しみたい人
- 公共交通機関で行きたい人
- 子連れや三世代旅行で利用したい人
- 宿泊施設の選択肢を重視する人
万座温泉がおすすめの人
- 白濁した硫黄泉をじっくり楽しみたい人
- 静かな環境でゆっくり休みたい人
- 開放感のある露天風呂を重視する人
- 夫婦旅行や大人の温泉旅行を計画している人
- 高原の自然や星空を楽しみたい人
- 観光よりも温泉を目的に旅行したい人
迷ったらこう選ぶ
旅行全体を楽しみたいなら草津温泉、温泉に入ることを主目的にするなら万座温泉と考えると分かりやすいでしょう。
草津温泉は宿を出た後にも立ち寄れる場所が多く、チェックイン前から夜まで過ごし方を組み立てやすい温泉地です。
万座温泉は宿の周辺に飲食店や土産店が立ち並ぶ場所ではないため、基本的には宿に滞在し、温泉、食事、自然を楽しみます。
にぎやかな観光地ではなく、山の温泉宿で静かに過ごしたい人に向いています。
草津温泉と万座温泉の違いを10秒で比較
草津温泉は標高約1,200メートル、万座温泉は標高約1,800メートルにあります。どちらも高原に位置しますが、万座温泉のほうが山深く、冬季の道路状況にも注意が必要です。
| 比較項目 | 草津温泉 | 万座温泉 |
|---|---|---|
| おすすめの人 | 観光も温泉も楽しみたい人 | 温泉を中心に静かに過ごしたい人 |
| 標高 | 約1,200m | 約1,800m |
| 雰囲気 | にぎやかな温泉街 | 静かな高山温泉郷 |
| 温泉の特徴 | 強い酸性を感じる源泉が中心 | 高濃度の硫黄泉が特徴 |
| 温泉街散策 | しやすい | 街歩き型ではない |
| 食べ歩き | 店舗が比較的多い | 選択肢は限られる |
| 日帰り入浴 | 公共浴場や大型露天風呂がある | 各ホテル・旅館の湯めぐりが中心 |
| 公共交通 | 比較的利用しやすい | バスの時間確認が重要 |
| 車でのアクセス | 冬は雪対策が必要 | 冬は雪対策に加えて通行ルートの確認が必要 |
| 子連れ旅行 | 選びやすい | 宿で過ごせる子ども向け設備を確認 |
| 夫婦旅行 | 観光型の旅行に向く | 静養型の旅行に向く |
| 滞在スタイル | 温泉街+宿 | 宿+温泉+自然 |
| 連泊 | 観光を組み合わせやすい | 湯治やリトリート向き |
| 夏の魅力 | 涼しい温泉街を散策 | より涼しい高原で避暑 |
| 冬の魅力 | 雪景色の湯畑 | 雪見露天風呂やスキー |
第1部|草津温泉と万座温泉の基本的な違い

草津温泉と万座温泉は、どちらも群馬県を代表する温泉地ですが、旅行先としての楽しみ方は大きく異なります。
草津温泉は、湯畑を中心に旅館や飲食店、土産店、日帰り温泉施設が集まる「温泉街型」の観光地です。
宿泊だけでなく、食べ歩きや街歩き、外湯巡りまで楽しみたい人に向いています。
一方、万座温泉は標高約1,800メートルの山間に宿泊施設が点在する「滞在型」の温泉地です。
にぎやかな温泉街を歩くというより、宿の露天風呂や硫黄泉、高原の自然をじっくり味わう過ごし方が中心になります。
そのため、初めての温泉旅行や観光も楽しみたい人は草津温泉、静かな環境で温泉そのものを満喫したい人は万座温泉が選びやすいでしょう。
この第1部では、温泉街の雰囲気、滞在スタイル、泉質、アクセスなど、両温泉の基本的な違いを分かりやすく比較します。
草津温泉は湯畑を中心に楽しむ温泉街

画像引用:草津温泉観光協会
草津温泉の大きな特徴は、温泉地の中心に「湯畑」があることです。
湯畑の周囲には旅館、ホテル、飲食店、カフェ、土産店が集まり、徒歩で散策できます。昼間だけでなく夜のライトアップも楽しめるため、夕食後に浴衣で歩く温泉旅行らしい過ごし方ができます。
また、大滝乃湯、御座之湯、西の河原露天風呂といった日帰り温泉施設があり、宿泊している旅館とは異なる源泉や浴場を楽しめるのも特徴です。
草津三湯を利用できる「三湯めぐり手形」も用意されています。
草津温泉は、次のような1日の予定を立てやすい温泉地です。
- 午前中に草津温泉へ到着
- 湯畑周辺で昼食
- 食べ歩きや土産店巡り
- 日帰り温泉または西の河原公園を散策
- 旅館にチェックイン
- 夕食後に湯畑のライトアップを見る
「宿に入る前後も観光したい」「温泉旅行らしい風景を楽しみたい」という人には、草津温泉が向いています。
万座温泉は宿の温泉を中心に過ごす高山温泉郷
万座温泉は、上信越高原国立公園内の標高約1,800メートルに位置しています。
草津温泉のように、中心部へ飲食店や土産店が密集している温泉街ではありません。
ホテルや旅館が山の斜面や道路沿いに点在しており、それぞれの宿で温泉や食事を楽しむ滞在型の温泉地です。
万座温泉では、旅館を出て食べ歩きをするというよりも、次のような過ごし方が中心になります。
- 午後に万座温泉へ到着
- 宿にチェックイン
- 露天風呂で高原の景色を楽しむ
- 館内で夕食
- 夜にもう一度温泉へ入る
- 星空や静かな山の夜を楽しむ
- 翌朝に朝風呂や牛池周辺を散策する
周辺には牛池、熊四郎洞窟、万座しぜん情報館などがあります。星空観察会や自然散策を実施する宿もあり、温泉と高原の自然を組み合わせた旅行に適しています。(万座温泉観光協会)
温泉街の楽しさなら草津温泉
温泉街そのものを旅行の目的にするなら、草津温泉が選びやすいでしょう。
湯畑周辺は徒歩で移動できるため、車を宿の駐車場へ置いてから散策できます。温泉まんじゅう、プリン、ソフトクリームなどを扱う店舗もあり、食べ歩きや写真撮影を楽しみたい人にも向いています。
宿によっては湯畑から離れていますが、送迎サービスを設けている施設もあります。予約時には、湯畑までの距離だけでなく、坂道の有無や送迎時間も確認すると安心です。
静けさと非日常感なら万座温泉
万座温泉の魅力は、標高の高い場所にある静かな環境です。
観光施設や商店の多さでは草津温泉に及びませんが、日常から離れて何もせずに過ごす旅行には向いています。
窓の外に山や空が広がる客室、硫黄の香りを感じる露天風呂、早朝の澄んだ空気など、温泉地にこもって休むための条件がそろっています。
にぎやかな観光地を歩くよりも、「宿へ着いたらスマートフォンを見る時間を減らして、温泉に何度も入りたい」という人には、万座温泉が合っています。
第2部|泉質・露天風呂・湯めぐりを比較

草津温泉と万座温泉は、どちらも個性の強い温泉を楽しめますが、泉質の感じ方や湯めぐりのスタイルには違いがあります。
草津温泉は強い酸性の湯で知られ、湯畑源泉や万代鉱源泉、白旗源泉など、宿泊施設や日帰り温泉によって異なる源泉を楽しめるのが特徴です。
湯畑周辺には入浴施設が点在しているため、温泉街を歩きながら外湯を巡りたい人に向いています。
一方の万座温泉は、硫黄の香りを感じる白濁した湯や、山々を望む開放的な露天風呂が魅力です。
宿ごとに複数の源泉や湯船を備えている場合があり、温泉街を歩き回るよりも、宿の館内で繰り返し入浴する過ごし方が中心になります。
気軽に複数の施設を巡りたいなら草津温泉、高原の景色を眺めながら硫黄泉をじっくり味わいたいなら万座温泉が選びやすいでしょう。
この第2部では、泉質、源泉、露天風呂、日帰り入浴、湯めぐりのしやすさを項目別に比較します。
草津温泉は強い酸性が特徴
草津温泉は自然湧出量が毎分3万2,300リットル以上とされ、豊富な湯量を生かして、多くの宿泊施設や温泉施設で源泉かけ流しの湯を楽しめます。
湯畑源泉はpH2.1と案内されており、草津らしい強い酸性を感じる温泉です。
ただし、草津温泉のお湯はすべて同じではありません。
代表的な源泉には、次のようなものがあります。
- 湯畑源泉
- 万代鉱源泉
- 白旗源泉
- 西の河原源泉
- 煮川源泉
- 地蔵源泉
宿泊施設によって使用している源泉が異なり、湯の色、香り、肌触り、温度などにも違いがあります。
そのため、草津温泉で宿を選ぶときは、客室や食事だけでなく、「どの源泉を使用しているか」を確認することも大切です。
万座温泉は高濃度の硫黄泉が特徴
万座温泉は、1日約540万リットルの湧出量と、高濃度の硫黄泉を特徴とする温泉地です。
姥湯をはじめ27種類の源泉があり、宿泊施設によって単独の源泉を使用したり、複数の源泉を組み合わせたりしています。
万座温泉というと白濁した湯を想像する人が多いですが、施設や源泉、湯の状態によって色や見え方は異なります。
それでも、硫黄の香りや高山の露天風呂を重視するなら、万座温泉は有力な候補です。
「温泉街を歩かなくてもいいので、宿の浴場に何度も入りたい」「白濁した温泉らしいお湯を楽しみたい」という人には、万座温泉の満足度が高くなりやすいでしょう。
温泉の選択肢はどちらが多い?
温泉施設を巡りやすいのは草津温泉です。
草津温泉には大滝乃湯、御座之湯、西の河原露天風呂など、宿泊者以外も利用できる代表的な施設があります。
特に西の河原露天風呂は男女を合わせた総面積が約500平方メートルとされ、森林に囲まれた大きな露天風呂が特徴です。
万座温泉にも日帰り入浴可能なホテルや旅館があります。ただし、草津のように徒歩で次々と公共浴場を巡るというより、各宿の浴場を利用する形です。
万座プリンスホテル、万座温泉日進舘、豊国館、万座高原ホテル、万座ホテルジュラク、万座亭などが日帰り入浴を案内していますが、営業時間や受付状況は変更される場合があります。訪問当日に各施設へ確認するのが安心です。
大きな露天風呂ならどっち?
どちらにも魅力的な露天風呂がありますが、楽しみ方が違います。
草津温泉
草津温泉では、西の河原露天風呂のような大型施設を利用できます。湯畑周辺の宿に泊まりながら、外湯として大きな露天風呂へ出かけられるのが魅力です。
万座温泉
万座温泉では、山並み、空、雪景色などを眺める宿の露天風呂が中心です。
万座高原ホテルの石庭露天風呂は複数の湯船があり、万座プリンスホテルには開放的な露天風呂があります。
施設によっては混浴浴場を設けているため、男女別浴場の有無や湯浴み着の利用条件を確認しておきましょう。
混浴が苦手な人は予約前に確認
万座温泉には、混浴露天風呂を設けている宿があります。
混浴に抵抗がある場合は、次の項目を確認してください。
- 男女別露天風呂があるか
- 女性専用の露天風呂があるか
- 湯浴み着を利用できるか
- 混浴以外の浴場だけでも十分楽しめるか
- 利用時間による男女入れ替えがあるか
混浴露天風呂がある宿でも、男女別の内風呂や露天風呂を備えていることがあります。「混浴があるから利用できない」と判断せず、浴場構成を確認して選びましょう。
温泉初心者には草津、温泉目的なら万座
初めて本格的な温泉地を訪れる人には、温泉以外の楽しみも多い草津温泉が選びやすいでしょう。
一方、何度も温泉旅行をしており、「今回は泉質と露天風呂を優先したい」という人には万座温泉が向いています。
ただし、草津温泉も源泉の種類が多く、湯めぐり目的の旅行先として十分魅力があります。
両者の違いは、泉質の優劣というよりも、温泉街を巡るか、宿に滞在して温泉を楽しむかです。
第3部|アクセス・観光・同行者別に比較

草津温泉と万座温泉を選ぶときは、温泉の特徴だけでなく、現地までのアクセスや周辺観光、誰と一緒に旅行するかも重要な判断材料になります。
草津温泉は、長野原草津口駅から路線バスを利用でき、首都圏からの高速バスもあるため、車を使わない旅行でも計画を立てやすい温泉地です。
湯畑を中心に飲食店や土産店、日帰り温泉施設が集まっており、到着後は徒歩で観光を楽しめます。
一方の万座温泉は標高約1,800メートルの山間にあり、草津温泉よりも交通手段や道路状況の確認が欠かせません。
特に冬季は通行できるルートが限られるため、車の場合は冬用タイヤ、公共交通の場合はバスや宿泊者向け送迎の時刻を確認しておく必要があります。
子連れや三世代旅行、初めての温泉旅行なら、観光や食事の選択肢が多い草津温泉が選びやすいでしょう。
夫婦やカップルで静かに過ごしたい人、観光を詰め込まず温泉と自然を満喫したい人には万座温泉が向いています。
この第3部では、交通手段、周辺観光、季節ごとの移動、子連れ・夫婦・シニア・一人旅など、同行者別の選び方を詳しく比較します。
公共交通機関なら草津温泉が便利
草津温泉の在来線の最寄り駅はJR長野原草津口駅です。
上野駅から特急「草津・四万」で長野原草津口駅へ向かい、そこからJRバスで約25分のルートが案内されています。
また、東京駅、新宿駅、渋谷駅、大宮駅、川越方面などから高速バスも運行されています。
草津温泉バスターミナルへ到着すれば、湯畑周辺までは徒歩で移動できます。坂道や雪道には注意が必要ですが、現地で車を運転しなくても旅行を組み立てやすい温泉地です。
万座温泉はバス時刻の確認が重要
万座温泉の最寄り駅はJR吾妻線の万座・鹿沢口駅で、駅から西武観光バスを利用します。
草津温泉と比べると、バスの本数や接続時間を意識した予定が必要です。
宿によっては軽井沢駅などから宿泊者専用の送迎バスを運行することがあります。万座高原ホテルでは、軽井沢駅南口から宿泊者限定の無料送迎バスを案内していますが、運行日や予約条件は宿泊前に確認してください。
公共交通で万座温泉へ行く場合は、次の順番で確認すると失敗しにくくなります。
- 宿泊するホテルの送迎バスを確認
- 送迎がない場合は路線バスを確認
- 鉄道とバスの乗り継ぎ時間を確認
- 帰りの最終バスも確認
- 悪天候時の運行情報を確認
車でも冬は万座温泉のほうが注意が必要
草津温泉も高地にあるため、冬はスタッドレスタイヤやチェーンなどの雪対策が必要です。
万座温泉はさらに標高が高く、公式サイトでは11月から5月ごろまでスタッドレスタイヤまたはチェーンの準備を求めています。
また、万座温泉内にはガソリンスタンドがないため、山道へ入る前に給油しておく必要があります。
国道292号線の旧志賀草津高原ルートは、例年11月中旬から翌年4月中旬から下旬ごろまで冬期閉鎖されます。
開通期間中でも、降雪や路面凍結によって一時的に通行止めになることがあります。
カーナビが国道292号線を案内していても、冬季は通行できない可能性があります。
出発前には必ず、次の情報を確認しましょう。
草津温泉と万座温泉は両方泊まれる?
春から秋に国道292号線が通行可能であれば、草津温泉と万座温泉を組み合わせた旅行を計画できます。
群馬県公式観光サイトでも、草津温泉と万座温泉を転泊するモデルコースが紹介されています。
両温泉は酸性の硫黄泉を楽しめる一方、温泉街型と高山滞在型という違いがあり、2泊するとそれぞれの魅力を比較できます。
おすすめの順番は次のとおりです。
1泊目を草津温泉にする場合
1日目は草津温泉で湯畑や温泉街を観光し、2日目に国道292号線を通って万座温泉へ移動します。
2泊目は万座温泉で静かに過ごせるため、旅の後半を落ち着いた雰囲気にできます。
1泊目を万座温泉にする場合
1日目は万座温泉で温泉に入り、翌日に草津温泉へ移動します。
2日目に湯畑周辺を観光できるため、最終日まで食べ歩きや買い物を楽しみたい人に向いています。
ただし、冬期は草津温泉と万座温泉を直接結ぶ道路が閉鎖されるため、簡単に移動できません。2温泉を組み合わせるなら、道路が開通する時期を選ぶのが基本です。
初めての温泉旅行なら草津温泉
初めての温泉旅行では、温泉以外の過ごし方が多い草津温泉が選びやすいでしょう。
天候が悪くても、湯畑周辺の飲食店、土産店、日帰り温泉などを組み合わせられます。宿泊施設も、老舗旅館、大型ホテル、小規模旅館、素泊まり宿などから選べます。
「温泉だけでは時間を持て余しそう」と感じる人にも草津温泉が向いています。
夫婦・カップル旅行なら目的で選ぶ
夫婦やカップルの場合は、旅行中に何をしたいかで選びましょう。
草津温泉が向く二人
- 浴衣で温泉街を歩きたい
- 写真を撮りたい
- 食べ歩きをしたい
- カフェや土産店にも行きたい
- 初めて一緒に温泉旅行へ行く
万座温泉が向く二人
- 静かな宿で過ごしたい
- 露天風呂を重視したい
- 自然や星空を楽しみたい
- 観光を詰め込まず休みたい
- 何度も温泉に入りたい
記念日旅行でも、華やかな温泉街を楽しみたいなら草津温泉、日常から離れて二人で静かに過ごしたいなら万座温泉が適しています。
子連れ旅行なら草津温泉が選びやすい
子連れ旅行では、草津温泉のほうが宿泊施設や飲食店の選択肢を確保しやすくなります。
大型ホテルには、バイキング、和洋室、ゲームコーナー、子ども向けサービスなどを設けている場合があります。食事の好き嫌いがある子どもや、館内で過ごす時間が長い家族にも選びやすいでしょう。
ただし、湯畑周辺には坂道や混雑する場所があります。ベビーカーを使用する場合は、宿から湯畑までの道や館内の段差を確認してください。
万座温泉でも家族向け客室を用意するホテルはありますが、周辺で食事を買い足したり、別の店を探したりしにくい環境です。
子どもの食事内容、売店、客室設備、館内アクティビティを事前に確認しましょう。
シニア旅行は館内移動まで確認
シニア旅行では、温泉地の違いよりも宿泊施設内の移動が重要です。
草津温泉の中心部は坂道が多く、宿から湯畑まで近く見えても、急な上り下りがある場合があります。
万座温泉では基本的に宿の中で過ごせますが、建物が複数の棟に分かれていたり、客室から露天風呂まで階段や長い通路があったりすることがあります。
予約前に確認したい項目は次のとおりです。
- 客室から大浴場までの距離
- エレベーターの有無
- 浴場内の階段
- 露天風呂までの屋外移動
- 食事会場までの距離
- ベッド客室の有無
- 送迎サービスの有無
一人旅はどちらもおすすめ
一人旅は、過ごし方に合わせて選べます。
温泉街を自分のペースで歩き、飲食店や外湯を巡りたいなら草津温泉が向いています。
宿にこもって読書をしたり、何度も温泉に入ったりしたいなら万座温泉がおすすめです。万座温泉では湯治や長期滞在を意識した施設も紹介されています。
ただし、一人利用できる客室や宿泊プランは日程によって異なります。週末や繁忙期は1名利用プランが少なくなる場合があるため、早めに確認しましょう。
第4部|季節別の選び方・予約時の注意点

春は道路開通後の万座温泉に注目
春の万座温泉では、国道292号線の冬期閉鎖が解除された後、雪の回廊を見られることがあります。
2026年は4月22日に冬期閉鎖が解除され、道路沿いに雪が残る景色が紹介されました。ただし、開通日は年によって異なり、開通後も降雪や凍結で規制される場合があります。
春に草津温泉と万座温泉を組み合わせる場合は、「例年開通する時期」ではなく、旅行当年の道路状況を確認してください。
夏の避暑ならどちらもおすすめ
草津温泉は標高約1,200メートルにあり、夏でも朝晩は涼しく感じやすい高原の温泉地です。公式観光サイトでも、夏の避暑地として紹介されています。
万座温泉はさらに高い標高約1,800メートルにあります。
日中は日差しが強く感じることがありますが、平地とは異なる高原の空気を楽しめます。牛池周辺の散策や自然観察を組み合わせるのもよいでしょう。
夏の選び方は次のとおりです。
- 涼しい場所で街歩きもしたい:草津温泉
- より高い場所で静かに避暑したい:万座温泉
- 子どもと観光したい:草津温泉
- 夫婦で自然と温泉を楽しみたい:万座温泉
秋は紅葉の時期が異なる
標高の高い万座温泉では、草津温泉より早く紅葉が進む傾向があります。
万座温泉公式サイトでは、例年9月下旬から色づき始め、10月10日ごろが見頃の目安として案内されています。ただし、その年の気温や天候によって変わります。
紅葉旅行では、万座温泉で見頃を過ぎていても、標高の低い場所へ移動すると紅葉を楽しめる場合があります。
草津温泉と万座温泉を2泊で回り、標高差による景色の変化を楽しむ旅行にも向いています。
(群馬県公式観光情報)
冬は草津温泉のほうが予定を組みやすい
冬の温泉旅行では、草津温泉のほうが公共交通を利用しやすく、旅行計画を立てやすいでしょう。
ただし、草津温泉でも積雪や凍結があります。車で行く場合は冬用タイヤが必要です。
万座温泉では雪見露天風呂やスキーを楽しめますが、道路状況と交通手段の確認が欠かせません。国道292号線の一部が冬期閉鎖されるため、カーナビ任せで移動しないよう注意してください。
雪道の運転に慣れていない場合は、鉄道とバス、または宿泊者専用送迎バスを利用する方法も検討しましょう。
食事や買い物の便利さは草津温泉
草津温泉の湯畑周辺には飲食店や土産店があり、素泊まりや朝食付きの宿泊プランでも食事を組み立てやすい環境です。
ただし、人気店は混雑したり、夜の営業終了が早かったりすることがあります。夕食なしで宿泊する場合は、行きたい店の営業時間と定休日を確認しましょう。
万座温泉では、基本的に宿泊施設内で夕食と朝食を取るプランが安心です。
万座温泉公式サイトでも、周辺地域の飲食店については、万座ハイウェー入口や万座・鹿沢口駅周辺を含めて案内しています。宿の外へ徒歩で食べに行く前提ではなく、2食付きプランを基準に選ぶと失敗しにくいでしょう。
宿泊料金は同じ条件で比較する

草津温泉と万座温泉の料金を比べるときは、表示されている金額だけで判断しないことが大切です。
草津温泉には素泊まり、朝食付き、2食付きなど多様な宿泊プランがあります。一方、万座温泉では2食付きプランを選ぶ人が多いため、最初から含まれている食事条件が違う場合があります。
比較するときは、次の条件をそろえてください。
| 確認項目 | チェックする内容 |
|---|---|
| 食事 | 素泊まり・朝食付き・2食付き |
| 客室 | 和室・洋室・和洋室 |
| トイレ | 客室内にあるか |
| 浴室 | 客室風呂の有無 |
| 眺望 | 山側・温泉街側・指定なし |
| 人数 | 1室2名か3名以上か |
| 日程 | 平日・休前日・連休 |
| 交通 | 駐車料金や有料道路代 |
| 入湯税 | 表示料金に含まれるか |
| キャンセル | キャンセル料が発生する時期 |
特に万座温泉へ車で向かう場合は、ルートによって有料道路を利用することがあります。宿泊料金だけでなく、交通費を含めて比較しましょう。
草津温泉と万座温泉で失敗しない宿の選び方

草津温泉の宿選び
草津温泉では、まず「湯畑周辺に泊まるか、少し離れた大型ホテルに泊まるか」を決めます。
湯畑周辺が向く人
- 温泉街を何度も散策したい
- 夜の湯畑を見たい
- 車を使わず移動したい
- 食べ歩きを楽しみたい
湯畑から離れた宿が向く人
- 広い客室や大型大浴場を重視する
- 館内施設を楽しみたい
- 静かな環境で休みたい
- 送迎バスを利用できる
湯畑までの直線距離だけではなく、坂道、送迎、駐車場、客室から大浴場までの距離も確認しましょう。
万座温泉の宿選び
万座温泉では、温泉設備を優先して選びます。
確認したいのは、次の項目です。
- 使用している源泉
- 露天風呂の数
- 男女別・混浴の構成
- 湯浴み着の利用条件
- 客室から浴場までの距離
- 食事形式
- 送迎バス
- 冬季のアクセス案内
- 館内売店
- 客室設備
露天風呂の写真だけでなく、男女それぞれが利用できる浴場を確認することが重要です。
写真に掲載されている代表的な露天風呂が混浴で、女性専用露天風呂は別の場所にあるケースもあります。同行者全員が快適に利用できるかを確認してから予約しましょう。
草津温泉と万座温泉に関するよくある質問
草津温泉と万座温泉はどちらが人気ですか?
温泉街の知名度や観光の選択肢を重視する人には草津温泉が選ばれやすいでしょう。
一方、万座温泉は高濃度の硫黄泉や高山の露天風呂を目的に訪れる人に支持されています。人気の大きさだけでなく、旅行の目的に合うほうを選ぶことが大切です。
温泉街があるのはどちらですか?
湯畑を中心とした温泉街があるのは草津温泉です。
万座温泉はホテルや旅館が点在する高山温泉郷で、徒歩で飲食店や土産店を巡るタイプの温泉地ではありません。
泉質を重視するならどちらですか?
硫黄の香りや白濁した温泉、高原の露天風呂を重視するなら万座温泉が候補になります。
草津温泉も強い酸性と豊富な湯量を特徴としており、複数の源泉を巡りたい人に向いています。単純な優劣ではなく、好みの違いです。
食べ歩きができるのはどちらですか?
食べ歩きなら草津温泉です。
湯畑周辺には飲食店、カフェ、土産店があります。万座温泉では宿で食事を取るのが基本となるため、2食付きプランを選ぶと安心です。
車なしでも行きやすいのはどちらですか?
草津温泉のほうが行きやすいでしょう。
長野原草津口駅から路線バスがあり、首都圏から高速バスも運行されています。万座温泉も路線バスで行けますが、運行時間や鉄道との接続を十分に確認する必要があります。
冬でも万座温泉へ行けますか?
冬も宿泊できますが、通常期とは利用できる道路が異なります。
国道292号線の一部は冬期閉鎖されるため、万座ハイウェーなど通行可能なルートを確認してください。車の場合はスタッドレスタイヤやチェーンが必要です。
草津温泉と万座温泉を1日で回れますか?
国道292号線が開通していれば移動できますが、両方の温泉を十分に楽しむなら1泊ずつの2泊がおすすめです。
日帰りで両方へ立ち寄ると、移動と入浴が中心になり、草津の温泉街散策や万座の宿での滞在をゆっくり楽しめません。
冬期は直接移動できる道路が閉鎖されるため、1日で回る計画は現実的ではない場合があります。
子連れならどちらがおすすめですか?
初めての子連れ温泉旅行なら、飲食店や宿泊施設の選択肢が多い草津温泉が選びやすいでしょう。
万座温泉を選ぶ場合は、ファミリールーム、子ども向けの食事、売店、館内施設、男女別露天風呂などを確認してください。
まとめ|観光なら草津温泉、温泉滞在なら万座温泉
草津温泉と万座温泉は、どちらも群馬県を代表する温泉地ですが、向いている旅行スタイルが異なります。
草津温泉がおすすめなのは、湯畑、温泉街、食べ歩き、外湯巡りなど、温泉旅行全体を楽しみたい人です。
公共交通機関でも行きやすく、宿泊施設の選択肢も多いため、初めての温泉旅行、子連れ旅行、三世代旅行にも選びやすいでしょう。
万座温泉がおすすめなのは、高濃度の硫黄泉、開放的な露天風呂、高原の自然、静かな滞在を重視する人です。
宿に到着した後は観光を詰め込まず、温泉に何度も入りながらゆっくり過ごす旅行に向いています。
最後に、選び方を簡単に整理します。
| 旅行の希望 | おすすめ |
|---|---|
| 初めて群馬の温泉へ行く | 草津温泉 |
| 湯畑を見たい | 草津温泉 |
| 食べ歩きをしたい | 草津温泉 |
| 公共交通で行きたい | 草津温泉 |
| 子連れで泊まりたい | 草津温泉 |
| 硫黄泉を重視したい | 万座温泉 |
| 静かな場所で休みたい | 万座温泉 |
| 高原の露天風呂に入りたい | 万座温泉 |
| 夫婦でのんびり過ごしたい | 万座温泉 |
| 温泉街と秘湯の両方を楽しみたい | 1泊ずつ宿泊 |
どちらにするか決められない場合は、初回は草津温泉、次の旅行で万座温泉という順番もおすすめです。
春から秋に道路状況が良ければ、草津温泉と万座温泉に1泊ずつする2泊旅行も計画できます。温泉街のにぎわいと、高山温泉郷の静けさを一度の旅行で比べられるでしょう。
草津温泉と万座温泉でおすすめの宿を1軒ずつ紹介

草津温泉と万座温泉は、温泉地の過ごし方が異なるため、宿も同じ基準で選ぶ必要はありません。
草津温泉では温泉街への行きやすさと館内設備、万座温泉では露天風呂や源泉の充実度を重視すると、自分に合う宿を見つけやすくなります。
草津温泉のおすすめ宿|草津温泉 ホテル櫻井
草津温泉で初めて宿を選ぶ人には、草津温泉 ホテル櫻井がおすすめです。
ホテル櫻井では、万代鉱源泉、西の河原源泉、綿の湯源泉という3つの源泉を楽しめます。約30メートルの大浴場もあり、温泉街の観光だけでなく、宿の中でも草津温泉らしいお湯を満喫しやすいホテルです。
湯畑のすぐ目の前にある宿ではありませんが、湯畑や草津温泉バスターミナル方面への無料シャトルバスが案内される時期があります。湯畑周辺を散策しながら、客室数の多い大型ホテルでゆっくり過ごしたい人に向いています。送迎時間や運行期間は季節によって変わるため、宿泊前に最新情報を確認してください。
客室や食事プランの選択肢も比較しやすいため、夫婦旅行だけでなく、子連れ旅行や三世代旅行にも選びやすいでしょう。
ホテル櫻井がおすすめの人
- 草津温泉へ初めて行く人
- 湯畑観光と宿の温泉を両方楽しみたい人
- 広い大浴場を重視する人
- 子連れや三世代で宿泊する人
- 小規模旅館より大型ホテルを選びたい人
一方、湯畑まで徒歩数分の立地を最優先する人や、客室数の少ない静かな旅館を希望する人は、湯畑周辺の宿とも比較しておきましょう。
万座温泉のおすすめ宿|万座高原ホテル

万座温泉で温泉そのものを満喫したい人には、万座高原ホテルがおすすめです。
代表的なのが、4つの自家源泉を使用する「石庭露天風呂」です。8つの湯船があり、白濁した湯だけでなく、黄色や透明に見える湯も楽しめます。宿に滞在しながら、源泉の違いを比べる湯めぐりができるのが魅力です。
万座温泉は草津温泉のように飲食店や土産店を歩いて巡る温泉街ではないため、宿の浴場設備が満足度を大きく左右します。万座高原ホテルは、観光を詰め込まず、何度も温泉に入りながら高原でゆっくり過ごしたい人に適しています。
ただし、石庭露天風呂には共用の湯船が多く、利用時には湯浴み着や専用タオルの着用が必要です。女性専用の湯船や男女別の「百泉の湯」もありますが、混浴に抵抗がある人は浴場構成と利用方法を確認してから予約しましょう。
万座高原ホテルがおすすめの人
- 万座温泉の硫黄泉を満喫したい人
- 複数の源泉を入り比べたい人
- 温泉街散策より宿で過ごす時間を重視する人
- 高原の露天風呂を楽しみたい人
- 夫婦や友人と温泉中心の旅行をしたい人
一方、混浴露天風呂を利用したくない人や、客室の高級感、部屋食、露天風呂付き客室を最優先する人は、万座亭や万座プリンスホテルなどとも比較するのがおすすめです。
おすすめ宿を比較
| 比較項目 | 草津温泉 ホテル櫻井 | 万座高原ホテル |
|---|---|---|
| 温泉地 | 草津温泉 | 万座温泉 |
| 宿のタイプ | 大型温泉ホテル | 高原の温泉ホテル |
| 温泉の特徴 | 3つの源泉と広い大浴場 | 4つの源泉と石庭露天風呂 |
| 主な過ごし方 | 湯畑観光と館内滞在 | 温泉と高原滞在 |
| 向いている人 | 初めての草津、家族旅行 | 泉質重視、温泉目的 |
| 注意点 | 湯畑前の立地ではない | 共用・混浴の湯船が多い |
草津温泉では、観光と温泉をバランスよく楽しめるホテル櫻井、万座温泉では、複数の源泉を宿の中で楽しめる万座高原ホテルが代表的な選択肢です。
温泉街も楽しみたいならホテル櫻井、宿にこもって湯めぐりを楽しみたいなら万座高原ホテルを基準に選ぶとよいでしょう。
情報源表記
本記事は草津温泉観光協会、万座温泉観光協会、群馬県公式観光情報、各温泉施設の公開情報を参考に、宿泊先を比較検討するための情報としてまとめています。
道路状況、バス時刻、日帰り入浴時間は変更されることがあるため、旅行前に各公式サイトで最新情報をご確認ください。
















