枕草子も愛した「美肌の湯」に浸かる休日。榊原温泉・まろきの湯の宿 榊原館で過ごす大人贅沢な1泊2日
日々の忙しさに追われ、ふと鏡を見たときに疲れが顔に出ていると感じることはありませんか?「今週末はどこか遠くへ行って、心からリラックスしたい」。そんな30代・40代の大人世代におすすめしたいのが、三重県津市にひっそりと佇む「榊原(さかきばら)温泉」です。
かつて清少納言が『枕草子』の中で、有馬・玉造と並ぶ「三名泉」として讃えたこの場所は、派手な観光地化がされていないからこそ、本物の癒しを求める人々に愛され続けてきました。中でも今回ご紹介する「まろきの湯の宿 榊原館」は、温泉の質に並々ならぬこだわりを持つ老舗宿。ただお湯に浸かるだけでなく、その肌触りや立ち上る湯気に包まれる時間そのものが、何よりの贅沢だと気づかせてくれる場所です。
温泉宿選びで一番怖いのは、「写真と実物が違った」「お湯が循環ばかりでガッカリした」という失敗。特に大切なパートナーとの週末旅行であれば、宿の雰囲気やお湯の質には妥協したくないものです。この記事では、私が実際に「まろきの湯の宿 榊原館」を訪れて感じた空気感や、五感を満たす食事、そして「美肌の湯」と呼ばれる所以を詳しく紐解いていきます。
伊勢神宮への参拝前後にも立ち寄りやすい立地でありながら、一歩足を踏み入れれば別世界の静寂が広がっています。本物の源泉に触れ、体がふわりと軽くなる感覚。それを知ったとき、あなたの温泉旅行の基準は少し変わってしまうかもしれません。この記事を読み終える頃には、あなたがそのお湯に浸かっている姿を鮮明にイメージでき、不安なく旅の計画を立てられるようになっているはずです。それでは、大人のための極上の休息時間を一緒に覗いてみましょう。
1|この地域の温泉が支持される理由
なぜ、現代においても榊原温泉がこれほどまでに支持されるのでしょうか。その最大の理由は、圧倒的な「泉質」の良さにあります。榊原温泉は、古くは「七栗の湯」と呼ばれ、伊勢神宮を参拝する人々が身を清める「湯あみの場」としての役割を担ってきました。これを「湯垢離(ゆごり)」と呼びますが、神聖な場所へ向かう前に心身を整える場所として選ばれてきた歴史が、この地の格を物語っています。
泉質は「アルカリ性単純温泉」。しかし、ただの単純温泉ではありません。特筆すべきは、その「とろみ」です。一度お湯に触れれば、まるで美容液の中に体ごと沈み込んだかのような、独特の滑らかさを感じることができます。肌の古い角質を優しく落とし、湯上がりにはしっとりとした透明感を与えてくれることから、全国でも有数の「美肌の湯」として、美容に敏感な女性や、肌への刺激を気にする大人世代から絶大な信頼を寄せられています。
また、周辺環境の静かさも支持される大きな要因です。派手なネオンや賑やかなお土産街はありません。そこにあるのは、青山高原の麓に広がるのどかな田園風景と、四季折々に表情を変える山々の色彩。夜になれば星空が美しく、聞こえてくるのは風の音と川のせせらぎだけ。この「何もない贅沢」こそが、都会の喧騒で神経をすり減らしている現代人にとって、最高のリフレッシュになります。
さらに、榊原温泉は「源泉温度」が約32度前後と低めであることも特徴の一つです。多くの宿では加温していますが、このぬるめの源泉が副交感神経を優位にし、体の芯から緊張を解きほぐしてくれます。熱すぎるお湯が苦手な方でも、ゆっくりと時間をかけて入浴できるため、湯あたりしにくく、心臓への負担も少ない。まさに「癒し」を目的とした滞在にはこれ以上ない条件が揃っているのです。歴史に裏打ちされた本物の実力、そして五感を休ませてくれる静寂。これらが揃っているからこそ、榊原温泉は本物志向の大人たちに選ばれ続けているのです。
2|今回宿泊したホテルの第一印象と魅力
車を走らせ、緑豊かな風景の中に現れた「まろきの湯の宿 榊原館」。第一印象は、背伸びしすぎない「品の良さ」でした。華美な装飾で圧倒するのではなく、どこか懐かしさを感じさせる落ち着いた佇まいに、到着した瞬間にふっと肩の力が抜けるのを感じました。エントランスに一歩足を踏み入れると、スタッフの方々の温かく、それでいて程よい距離感を保ったおもてなしが迎えてくれます。
ロビーの大きな窓からは、周囲の自然が絵画のように切り取られて見えます。チェックインの手続きをしながらお茶をいただいていると、都会で張り詰めていた「ON」のスイッチが、ゆっくりと「OFF」に切り替わっていくのが分かりました。館内を流れる空気は穏やかで、他のお客様の話し声もどこか控えめ。ここでは誰もが、この静寂を壊さないように大切に過ごしている……そんな大人のマナーが自然と共有されている雰囲気があります。
特に印象的だったのは、館内の随所に飾られた花々や、手入れの行き届いたしつらえです。最新のデザイナーズホテルのような鋭利な美しさではなく、長年培われてきた「おもてなしの心」が細部にまで宿っているような、包容力のある美しさ。それがこの宿の大きな魅力です。
お部屋へ案内されるまでの廊下からも、川の流れる音が微かに聞こえ、自分が今、自然の懐に抱かれていることを実感させてくれます。豪華な設備があることも重要ですが、それ以上に「大切に迎えられている」という安心感こそが、週末の貴重な時間を使って訪れる価値。パートナーと「ここを選んで良かったね」と顔を見合わせたくなるような、そんな穏やかな予感に満ちたスタートでした。ここでの滞在は、単なる宿泊ではなく、心と体を元の位置に戻すための「整えの時間」なのだと、到着して数分で確信させてくれる。そんな不思議な引力を持ったお宿です。
3|温泉・露天風呂の癒し体験
「まろきの湯の宿 榊原館」を語る上で、温泉の体験は欠かせません。この宿の最大の誇りは、敷地内に自家源泉を所有していること。つまり、他から引き湯をするのではなく、正真正銘の「生まれたての温泉」を贅沢に味わえるのです。
まず向かったのは、展望露天風呂。そこには開放感あふれる景色と、どこまでも澄んだ空が広がっていました。お湯に体を沈めた瞬間、思わず「はぁ……」と深い溜息が漏れます。そのお湯の感触は、言葉にするなら「シルクのベール」。肌に触れた瞬間に、まるで薄い潤いの膜で全身を優しく包み込まれるような、独特のトロトロ感があります。アルカリ性の成分が、日々の生活で強張った肌を解きほぐしていくのが実感できるのです。
特に感動したのは、源泉をそのまま利用した「源泉風呂」です。加温していない約32度の源泉は、最初は少し冷たく感じるかもしれませんが、じっと浸かっていると、次第に自分の体温とお湯の温度の境界線が曖昧になっていく不思議な感覚に陥ります。呼吸は深く、意識は穏やかに。時折、頬を撫でる高原の涼しい風が、火照った顔を冷ましてくれます。この「加温した温かいお湯」と「ぬるめの源泉」を交互に繰り返すことで、血行が促進され、驚くほど体が軽くなっていくのが分かりました。
また、夜の露天風呂も格別です。照明を落とした空間で、月明かりと星空を眺めながらお湯に浸かる時間は、まさに至福。聞こえてくるのは時折聞こえる鹿の声や風のささやきだけ。パートナーと並んで静かに湯に浸かれば、普段は照れくさくて言えないような感謝の気持ちも、自然と言葉にできそうな気がします。
翌朝、目覚めてすぐの入浴もおすすめです。朝日を浴びてキラキラと輝くお湯は、昨日よりもさらに透明度が増しているように見えます。湯上がり後、自分の肌を触ってみると、驚くほどスベスベで吸い付くような質感に変わっていました。「美肌の湯」という言葉が、決して誇張ではないことを、鏡の中の少し明るくなった自分の顔が証明してくれます。このお湯に浸かるためだけにでも、再びこの場所を訪れたい。そう思わせるほどの、圧倒的な癒しと浄化の体験でした。

4|食事と滞在中の過ごし方
温泉で心身を解きほぐした後は、もう一つの主役である「お食事」の時間です。「榊原館」での夕食は、三重の豊かな自然が育んだ山海の幸をふんだんに取り入れた会席料理。季節ごとの旬を大切にした一皿一皿は、プロの技が光る見た目の美しさはもちろん、素材そのものの味が力強く感じられます。
特に印象に残ったのは、地元・伊勢平野の恵みを受けた野菜や、選び抜かれた「松阪牛」の逸品。お肉は口の中でとろけるような甘みがあり、それを受け止める地元のお米や地酒との相性も抜群です。食事のスピードに合わせて、温かいものは温かいうちに、冷たいものは一番美味しい温度で運ばれてくる。そんな細やかな配慮が、食事の満足度を一層高めてくれます。大広間ではなく、プライベートを重視した個室やお食事処でいただけるため、夫婦やカップルでゆっくりと会話を楽しみながら、誰に気兼ねすることなく美食に浸ることができます。
夕食後の過ごし方も、この宿ならではの愉しみがあります。お部屋で静かにお酒を嗜むのも良いですが、夜の静寂に包まれた館内を少し散歩してみるのもおすすめ。夜風が心地よく、火照った体に優しく触れます。また、ロビーで提供されるコーヒーや、ちょっとした図書スペースでの読書など、派手なエンターテインメントはありませんが、自分たちだけの「上質な空白」を愉しむことができます。
翌朝の朝食も、楽しみの一つです。温泉成分を利用した「温泉粥」は、体にじんわりと染み渡る優しい味わい。昨晩あんなにお腹いっぱい食べたはずなのに、不思議とすんなりと胃に収まっていきます。地元の新鮮な卵や、丁寧に作られたお惣菜。健康的な朝食をいただくと、細胞の一つひとつが目覚めていくような感覚になります。
チェックアウトまでの時間は、テラスで山々を眺めながら、残りの温泉時間を惜しむように過ごします。「何もしない」という贅沢が、これほどまでに心を豊かにしてくれるのかと再認識させられます。ただ食べて、浸かって、眠る。そのシンプルな繰り返しが、最高のエネルギーチャージになることを、この宿での滞在が教えてくれました。
5|【ホテル詳細】客室・館内設備・サービスまとめ
ここからは、宿泊を検討される方のために、「まろきの湯の宿 榊原館」の客室や設備について、事実に基づいた情報を整理してお伝えします。
客室タイプの特徴
お部屋は、和の趣を大切にした落ち着いた空間が中心です。
- スタンダード和室: 10畳以上の広々とした空間で、窓からは榊原ののどかな風景が楽しめます。
- 露天風呂付客室: 誰にも邪魔されず、好きな時に好きなだけ「美肌の湯」を独り占めできる贅沢なお部屋。記念日や特別な日の滞在に最適です。
- ベッド付客室: 「畳に布団も良いけれど、寝る時はベッド派」という方向けに、モダンなベッドを配置した和洋室タイプもあります。
館内設備(大浴場以外)
- お食事処: プライバシーに配慮された造りになっており、落ち着いて食事ができます。
- 売店: 榊原温泉の成分を配合したオリジナルコスメや、三重の特産品が並びます。特に温泉ミストは、自宅でもあの「とろとろ感」を思い出せると人気です。
- カフェ・ラウンジ: 到着時や出発前に、景色を眺めながら一息つける開放的な空間です。
記念日・大人向けポイント
誕生日や結婚記念日などの利用には、事前相談でケーキや花束の手配も可能です。また、館内全体が静かなため、騒がしい雰囲気を避けたい大人同士の旅に非常に向いています。スタッフの距離感も絶妙で、必要な時にそっと手を差し伸べてくれるような安心感があります。
現在のご自身の希望に合うプランがあるか、また最新の空室状況については、こちらから確認しておくと安心です。事前に写真や口コミをチェックしておくと、より当日のイメージが湧きやすくなりますよ。
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6|【アクセス】行き方・立地・周辺環境
初めて榊原温泉を訪れる方のために、アクセス情報を整理しました。三重県という立地から「遠そう」というイメージがあるかもしれませんが、実は近鉄特急を利用すれば名古屋や大阪からもアクセス良好です。
最寄駅からのアクセス
- **近鉄「榊原温泉口駅」**が最寄りとなります。
- 駅から宿までは車で約15分ほどかかります。
- 送迎バス: 定時運行の無料送迎バスがあります(事前予約制または到着時連絡)。公共交通機関を利用する場合は、この送迎を利用するのが最もスムーズで迷うことがありません。
車利用時の注意点
- 伊勢自動車道「久居IC」または「一志嬉野IC」から約20分。
- 周辺はのどかな田舎道ですが、宿に近づくにつれて道が少し細くなる箇所があります。大きな看板が出ているので迷うことは少ないですが、夜間の到着になる場合は街灯が少ないため、明るいうちの到着をおすすめします。
- 駐車場は無料で、宿のすぐ近くに完備されています。
「不便に感じやすい点」も正直に
あえてお伝えするならば、周辺には徒歩で行けるコンビニやドラッグストアは一切ありません。必要な飲み物や夜食などは、駅周辺やICを降りた後の市街地であらかじめ購入しておきましょう。「何もない」ことを楽しむ場所ではありますが、ちょっとした買い物が必要になった時に不便を感じるかもしれません。しかし、その不便さこそが、外界と遮断された静かな時間を守ってくれているとも言えます。
伊勢神宮までは車で1時間弱、志摩エリアへも1時間半程度と、三重観光の拠点としても意外と便利な場所に位置しています。
7|【口コミ・評判まとめ】実際に泊まった人の声
実際に「まろきの湯の宿 榊原館」に宿泊した方々の声を、第三者の視点で要約してまとめました。良い面だけでなく、注意すべき点も把握しておくことで、期待値とのズレを防ぐことができます。
良い口コミに多い意見
- お湯の質が最高: 「今まで入った温泉の中で一番トロトロしていた」「肌が本当にスベスベになった」という、泉質に対する絶賛の声が圧倒的です。
- 静かで落ち着ける: 「団体客がいなくて静かだった」「大人の休日という感じがしてリラックスできた」と、環境の良さを評価する声が多く見られます。
- 食事が丁寧: 「派手さはないが、一つひとつの料理が丁寧に作られていて美味しかった」「温泉粥で胃が休まった」といった、料理の質と量に関する満足度も高いです。
気になる口コミ・注意点
- 建物に歴史を感じる: 「清掃は行き届いているが、設備の一部に古さを感じる」という意見があります。最新のピカピカな高級ホテルを求める方には、少しギャップがあるかもしれません。
- 周辺の娯楽がない: 「宿の周りに散策できる場所が少ない」という声も。観光アクティビティを詰め込みたい方よりは、宿の中で完結する滞在を望む方向けです。
どんな人なら満足しやすいか
この宿で最も満足できるのは、**「とにかくお湯の質にこだわりたい」「静かな環境で、パートナーとゆっくり話をしたい」「日頃の疲れをリセットしたい」**という方です。逆に、最新設備や賑やかな温泉街を求める方には不向きかもしれません。
「自分の好みに合っているかな?」と気になった方は、実際のユーザーが投稿した写真や、より詳細な体験談を参考にしてみてください。
[!TIP] 予約前にチェック
8|失敗しない温泉宿選びのポイント
せっかくの週末旅行、宿選びで失敗しないためには、いくつかのポイントを押さえておく必要があります。特に30代・40代の大人世代にとって、重要視すべきは「情報の鮮度」と「自分の目的との合致」です。
まず、「自家源泉」かどうかを確認すること。温泉宿といっても、実は外部からお湯を運び入れている宿も少なくありません。榊原館のように、敷地内に源泉がある宿は、お湯の新鮮さが段違いです。お湯そのものの効能を最大限に味わいたいなら、この点は譲れないポイントになります。
次に、「おこもり感」の有無です。週末に癒されたいのであれば、大規模な大型ホテルよりも、客室数が多すぎない中規模以下の宿や、落ち着いた客層が集まる宿を選ぶのが正解です。口コミを確認する際は、「客層」や「静かさ」に言及しているコメントを重点的にチェックしましょう。
そして最後に、「いつ安くなるか」というタイミングの見極めです。一般的に温泉宿は、平日の宿泊が最もお得ですが、週末でも「直前割」が出たり、早期予約で10〜20%オフになる「早割」が設定されていたりします。また、楽天トラベルなどの予約サイトでは、毎月「0」や「5」のつく日にポイントアップやクーポン配布が行われることが多いです。
「高い時期に予約してしまった」と後悔しないためにも、まずは空室カレンダーを眺めて、料金の変動を把握しておくことが、失敗しない第一歩。少し時期をずらすだけで、ワンランク上の露天風呂付客室に手が届くこともあります。賢く、そして納得のいく宿選びをして、最高の週末をプロデュースしてください。
まとめ
三重県の名湯・榊原温泉。その中でも、自慢の自家源泉と静かなおもてなしで訪れる人を包み込む「まろきの湯の宿 榊原館」での滞在をご紹介してきました。
清少納言が愛したという歴史あるお湯に身を委ね、トロトロとした湯の感触を全身で味わう。それは単なる入浴という行為を超えて、日々の生活でいつの間にかまとってしまった「心のコリ」を一つひとつ解きほぐしていくような儀式です。美味しい地元の食事を堪能し、清潔な布団で深い眠りにつく。翌朝、鏡を見たときに自分の肌のツヤや、少しだけ明るくなった表情に気づいたとき、この旅の本当の価値を実感することでしょう。
「また明日から頑張ろう」。そう自然に思えるのは、しっかりと心と体がリセットされた証拠です。忙しい毎日の中で、こうした「何もしない、お湯と向き合うだけ」の時間を持つことは、決して贅沢ではなく、大人にとって必要な「投資」とも言えるかもしれません。
もしあなたが今、「どこか良い温泉はないかな」と探しているなら、その直感を大切にしてみてください。人気のお宿ですので、特に週末や大型連休の時期は早めに予約が埋まってしまうこともあります。
まずは、検討している日程に空きがあるか、そして今ならどんなお得なプランが出ているかを確認することから始めてみませんか? 写真を眺めているだけでも、旅のワクワク感は膨らんでいくものです。あなたの週末が、驚くほど滑らかな温泉と静かな時間に彩られた、最高の休日になることを心から願っています。
旅の準備は、その扉を少し開けてみることから始まります。榊原の豊かな自然と「美肌の湯」が、あなたを待っています。
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