箱根の静寂に身を委ねる。贅沢な「はつはな」で過ごす大人カップルの癒やし旅
忙しない日常から離れ、ふと「深呼吸がしたい」と感じることはありませんか。仕事に家事に、目まぐるしく過ぎ去る毎日の中で、パートナーとゆっくり向き合う時間は、意識して作らなければ案外持てないものです。そんな大人世代の夫婦やカップルに今、私が心からおすすめしたい場所があります。それが、神奈川県・箱根にある「はつはな」です。
箱根といえば日本屈指の温泉地ですが、その中でも「はつはな」は、2022年のリニューアルを経て、より一層「大人のための隠れ家」としての魅力を増しました。今回は、週末の1泊2日で心からの充足感を得られる、この宿での滞在記を綴ります。宿選びで失敗したくない、本当の意味でリラックスできる場所を探している……そんなあなたの背中を優しく押せるような、等身大の体験をお届けします。
宿泊を検討する際、誰もが気になるのは「自分の期待に応えてくれるか」という点でしょう。写真では綺麗に見えても、実際に行ってみたら騒々しかったり、食事が物足りなかったり。そんな不安を解消するために、私が実際に見て、触れて、味わった感覚を丁寧にお伝えします。また、賢くお得に泊まるためのヒントや、時期による変化についても触れていきますので、ぜひ最後まで読み進めてみてください。
1|この地域の温泉が支持される理由
箱根・奥湯本。ここは、箱根湯本駅周辺の賑やかさから少し離れた、静寂が支配する特別なエリアです。なぜこれほどまでに、箱根の温泉は多くの大人たちを惹きつけてやまないのでしょうか。その理由は、単にアクセスが良いという利便性だけではありません。
まず挙げられるのは、圧倒的な「気」の良さです。箱根は古くから東海道の要所として栄え、多くの旅人を癒やしてきました。特に奥湯本付近は、須雲川(すくもがわ)のせせらぎと豊かな原生林に囲まれ、マイナスイオンが立ち込めるような清々しい空気が流れています。四季折々の表情も豊かで、春は新緑、秋は燃えるような紅葉、冬は静謐な雪景色と、訪れるたびに新しい発見があります。
そして、最大の魅力は「泉質の多様性」と「歴史」にあります。「箱根十七湯」と呼ばれるほどバラエティに富んだ温泉がありますが、中でも湯本・奥湯本エリアの歴史は古く、奈良時代まで遡ると言われています。アルカリ性単純温泉が多く、肌に優しい「美肌の湯」として知られており、湯上がり後のしっとりとした肌触りは、女性はもちろん、肌の乾燥が気になる男性にも大変喜ばれています。
また、近年の箱根は「高級宿の激戦区」でもあります。そのため、各宿が競うようにサービスの質を高めており、目の肥えた30〜40代の大人たちが満足できる、洗練されたおもてなしの土壌が整っています。「ただお湯に浸かる」だけでなく、空間、食事、接客のすべてにおいて高いクオリティを求める層にとって、箱根・奥湯本はまさに、外さない選択肢として君臨し続けているのです。

2|今回宿泊したホテルの第一印象と魅力
車を降り、一歩「はつはな」の敷地に足を踏み入れた瞬間、外界の喧騒がふっと消え去ったような感覚に包まれました。目の前に広がるのは、モダンでありながら温かみを感じさせる洗練されたエントランス。リニューアルを経て生まれ変わったその姿は、「和」の情緒を大切にしながらも、現代的なスタイリッシュさが融合しています。
ロビーに案内されると、高い天井と大きな窓から見える箱根の山々が、まるで一枚の絵画のように出迎えてくれました。ここでチェックインの手続きを行うのですが、スタッフの方々の立ち居振る舞いが実にスマート。急かされることもなく、落ち着いたトーンでの説明に、長旅の疲れがすうっと溶けていくのを感じました。
この宿の最大の魅力は、なんといっても「静寂とプライベート感の両立」です。館内を歩いていても、他のゲストと頻繁にすれ違うことが少なく、自分たちだけの時間が守られているという安心感があります。廊下に漂うほのかなお香の香り、足元を照らす柔らかな灯り……五感のすべてが「おやすみなさい」と語りかけてくるような、深いリラクゼーションへの入り口がここにはありました。
私が特に感動したのは、テラスから眺める景色の透明感です。深い緑と空の青が混じり合い、時折聞こえる鳥の声だけがBGM。スマホをバッグの奥にしまい、ただパートナーと二人で景色を眺める。そんな何もしない贅沢が、これほどまでに贅沢なことだったのかと、改めて気づかせてくれる空気が「はつはな」には満ちていました。
3|温泉・露天風呂の癒し体験
「はつはな」を語る上で欠かせないのが、その圧倒的な温泉体験です。今回の滞在で最も楽しみにしていたのは、各客室に備えられた露天風呂と、趣向を凝らした貸切風呂でした。
まず、客室の露天風呂。ベランダから続く専用の湯船に身体を沈めると、目の前には箱根の森が迫ります。温泉は少しとろみのある質感で、肌を優しく包み込むような感覚。「美肌の湯」の名に恥じない、なめらかなお湯です。誰の目も気にせず、好きな時に、好きなだけ。夜、静寂の中で月を眺めながら浸かるお湯は、まさに至福。湯船から立ち上がる湯気が、月明かりに照らされてゆらゆらと揺れる様子を見ているだけで、心の澱(おり)が洗い流されていくようでした。
さらに、この宿の真骨頂は「スロープカー」で行く貸切風呂にあります。傾斜地に建つホテルの地形を活かし、専用のスロープカーに乗って移動する体験は、まるでおとぎ話の世界へ向かうようなワクワク感があります。貸切風呂はそれぞれ趣が異なり、野趣溢れる岩風呂や、開放感のある展望風呂など、どれを選んでも特別なひとときを約束してくれます。
私は夕暮れ時に予約をしたのですが、刻一刻と色を変える空を眺めながらの入浴は、言葉にできないほど贅沢な時間でした。風が頬をかすめ、温泉の温もりが身体の芯まで届く。普段は話せないような将来のこと、感謝の気持ちが、不思議と素直に口からこぼれてきます。お湯の持つ力、そしてこの絶景が、二人の心の距離をぐっと縮めてくれる。それは、大浴場だけでは味わえない、個の空間だからこそ得られる深い癒やしの体験でした。
4|食事と滞在中の過ごし方
温泉で心身を解き放った後は、もう一つの主役「食事」の時間です。ダイニング「はなゑみ」でいただく懐石料理は、まさに「五感で楽しむ芸術」でした。
一品一品、丁寧に運ばれてくる料理は、地元の旬の食材をふんだんに使用したもの。特に印象的だったのは、出汁の深みです。素材の味を最大限に引き出す繊細な味付けは、濃い味に慣れてしまった現代の舌を優しくリセットしてくれます。盛り付けも美しく、器の温度にまで細心の注意が払われており、料理が運ばれてくるたびに、パートナーと顔を見合わせて微笑んでしまうような、幸せな時間が流れます。
夕食後の過ごし方も、この宿は秀逸です。ラウンジでは、こだわりのコーヒーや厳選されたお酒を楽しみながら、ゆったりとしたソファで読書をしたり、語り合ったりすることができます。私たちは、あえてテレビをつけず、テラスの椅子に腰掛けて夜の森の音を聴きながら過ごしました。時計の針を気にせず、ただ「今、この瞬間」を楽しむ。そんな贅沢な時間の使い方が、ここでは当たり前のように叶います。
翌朝の朝食も、期待を裏切らない内容でした。炊きたての土鍋ご飯と、身体に染み渡るような味噌汁、そして色とりどりの小鉢。朝からしっかり、それでいて重くない食事を摂ることで、全身にエネルギーが満ちていくのを感じます。チェックアウトが11時というのも嬉しいポイント。朝食後にもう一度温泉に浸かり、名残惜しさを感じながらゆっくりと支度をする。最後まで「ゆとり」を大切にした滞在が、心に深い満足感を残してくれました。
5|【ホテル詳細】客室・館内設備・サービスまとめ
ここでは、宿泊前に知っておきたい「はつはな」の具体的なスペックを整理してご紹介します。
客室タイプの特徴
全客室に自家源泉の露天風呂が完備されています。
- ラグジュアリータイプ: 100㎡を超える広々とした空間で、特別な記念日に最適。
- プレミアタイプ: 寝室とリビングがセパレートされており、機能性と寛ぎを両立。
- スタンダードタイプ: コンパクトながらも、窓外の景色を主役にした設計。 いずれの客室も、木のぬくもりを感じる北欧モダンなインテリアで統一されており、落ち着いた大人に似合う空間です。
館内設備(大浴場以外)
- ラウンジ: 宿泊者が自由に利用できるフリードリンクコーナーがあり、上質な時間が流れます。
- ショップ: 箱根の工芸品や、宿オリジナルのアメニティ、厳選されたお土産が並びます。
- リラクゼーションサロン: 温泉との相乗効果を狙ったトリートメントが受けられます。
記念日/大人向けポイント
この宿は「12歳未満の宿泊ができない」という徹底した大人専用の空間作りがなされています。そのため、館内は非常に静かで、記念日のサプライズ演出(ケーキや花束の手配など)にも慣れていらっしゃいます。夫婦の節目や、大切な人へのプレゼント旅行として選んで、まず間違いのない一軒です。
旅のヒント:予約のコツ 「はつはな」は非常に人気の高い宿です。特に土曜や祝前日は数ヶ月前から埋まってしまうことも。旅行を計画したら、まずは以下のサイトで空室状況を確認することをおすすめします。時期によっては、早期予約特典などで通常よりお得に泊まれるプランが見つかるかもしれません。
6|【アクセス】行き方・立地・周辺環境
「はつはな」は、箱根の中でも奥まった静かな場所に位置しています。初めて訪れる方のために、アクセス方法をまとめました。
最寄駅からのアクセス
- 箱根登山鉄道「箱根湯本駅」から: 駅前から運行されている「箱根温泉旅館共同バス(オレンジ色のバス)」のBコース(早雲通り方面)を利用します。所要時間は約10分。運賃は100円(※執筆時)と非常にリーズナブルです。
- タクシー利用: 箱根湯本駅から約5分〜10分程度(1,500円前後)です。荷物が多い場合や、待ち時間を省きたい場合はこちらがスムーズです。
車利用時の注意点
小田原厚木道路「山崎IC」から約10分と、車でのアクセスも良好です。ただし、宿へ向かう道は一部、箱根特有の急勾配やカーブがあります。特に冬場は路面凍結の可能性があるため、スタッドレスタイヤやチェーンの携行が必要です。駐車場は無料で利用できます。
不便に感じやすい点
宿の周辺にはコンビニや飲食店が歩ける範囲にはありません。箱根湯本駅周辺で必要な買い出しは済ませておくのが鉄則です。しかし、この「周りに何もないこと」こそが、静かな滞在を約束してくれる最大のメリットでもあります。
7|【口コミ・評判まとめ】実際に泊まった人の声
実際に宿泊した方々の声を要約して紹介します。予約前の最終チェックにお役立てください。
良い口コミに多い意見
- 「全室露天風呂付きが最高」: 誰にも邪魔されず、何度も温泉を楽しめる贅沢さが高評価。
- 「リニューアル後の内装が素晴らしい」: どこを切り取っても絵になる、モダンで清潔感のある空間が好評。
- 「ホスピタリティの高さ」: 付かず離れずの、心地よい距離感の接客を評価する声が非常に多いです。
- 「スロープカーの体験」: 貸切風呂へ向かう時間が特別感を演出してくれるという意見が多数。
気になる口コミ・注意点
- 「料金がそれなりに高い」: サービスや設備に見合った価格ではありますが、カジュアルな旅を求める方には不向き。
- 「階段や段差がある」: 傾斜地に建っているため、館内の移動で一部階段が必要な場所があります。足腰に不安がある方は事前に相談が必要です。
- 「予約が取りにくい」: 希望の日にちが埋まっていることが多く、早めの計画が必須。
どんな人なら満足しやすいか
- パートナーと静かに会話を楽しみたいカップル・夫婦。
- お籠もり派で、宿から一歩も出ずに温泉を満喫したい人。
- 洗練されたデザインと、確かなホスピタリティを重視する人。
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8|失敗しない温泉宿選びのポイント
せっかくの旅行で「こんなはずじゃなかった」と後悔しないために、プロの視点から宿選びのコツをお伝えします。
第一に、**「宿のコンセプトと自分の目的が合致しているか」**を確認してください。「はつはな」のように大人専用の宿は、静寂を求める人には天国ですが、賑やかにグループで楽しみたい人には少し窮屈に感じるかもしれません。
第二に、**「オフシーズンの活用」**です。箱根は紅葉シーズン(11月)やGW、年末年始に価格が跳ね上がります。逆に、梅雨時期の6月や、正月休み明けの1月後半などは、比較的リーズナブルに泊まれるチャンス。雨の箱根もしっとりとしていて、露天風呂から眺める霧の山々は幻想的で美しいものです。
第三に、**「食事のジャンル」**です。懐石料理なのか、ブッフェなのか。大人の旅であれば、着席してゆっくり一品ずつ提供されるスタイルの方が、会話も弾みやすく満足度が高まる傾向にあります。
最後に、SNSや予約サイトの**「最新の口コミ」**を必ず3ヶ月以内のものでチェックしてください。宿のサービスは常に変化しています。直近の投稿でスタッフの対応や清掃状態が良いものは、信頼できる証拠です。
まとめ
箱根・奥湯本の「はつはな」で過ごす時間は、ただの宿泊ではありません。それは、日々の役割を脱ぎ捨てて、「一人の自分」や「一組のパートナー」に戻るための、聖域のような体験です。
静かな森の中で、温かいお湯に包まれ、美味しい料理に舌鼓を打つ。そんなシンプルなことが、どれほど私たちの心を豊かにしてくれるか。今回の滞在で私は、改めてその大切さを実感しました。「最近、ゆっくり話せていないな」「疲れが溜まっているな」と感じているなら、それは身体からの「癒やしのサイン」かもしれません。
「はつはな」は、そんなあなたの期待を決して裏切らない、箱根でも指折りの名宿です。週末の1泊2日。少しだけ贅沢をして、自分たちへのご褒美を贈ってみませんか。その一歩が、また明日からの日常を鮮やかに彩ってくれるはずです。
もし、この記事を読んで「ここだ」と感じたなら、ぜひ空室があるうちにチェックしてみてください。人気の宿ですから、早めの確認が安心です。あなたとあなたの大切な人が、最高の休日を過ごせることを心から願っています。
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