ローカル線に揺られて松島海岸駅に降り立ち、潮風を感じながら宿へ向かう。そして、松島湾の絶景を見渡す開放感抜群の露天風呂で、長旅の疲れをゆっくりと癒やす……。そんな至福の時間の後に待っているのが、旅の最大のハイライトである「夕食」です。
日本三景・松島を代表するリゾートホテル「松島大観荘(まつしまたいかんそう)」に宿泊する際、予約の段階で多くの人が必ずと言っていいほど直面する悩ましい問題があります。それが、「夕食バイキング、どっちの会場にするか問題」です。
せっかく松島まで来たのだから、三陸の豊かな海が育んだ新鮮な海の幸を心ゆくまで堪能したい。でも、ホテルの豪華なバイキングといえば、目の前で切り分けられるジューシーなローストビーフや、彩り豊かなスイーツも絶対に捨てがたい……。そんな風に迷ってしまうのは当然のことです。
実は、松島大観荘の夕食バイキングは**「和風海鮮バイキング(磯魚)」と「和洋中バイキング(ラ・セレース)」の2種類**が用意されており、それぞれコンセプトから会場の雰囲気、主力となるメニューに至るまで全く異なります。
「どちらを選んでも同じようなものだろう」と思って予約してしまうと、当日になって「あっちの会場のほうが自分の好みに合っていたかも……」と後悔してしまうかもしれません。
そこで本記事では、大観荘が誇る2大バイキングの決定的な違いを、細部に至るまで徹底比較します。基本の料理内容の対決はもちろんのこと、会場の熱気を感じるライブキッチンでの実演メニュー、別腹を満たすデザートの充実度、そして「結局のところ、どんな旅行スタイルの人にどちらがおすすめなのか」まで詳しく解説します。
美味しいものを求めて旅をする大人旅の視点も交えながら、あなたの松島滞在を最高のものにするための「バイキング選びの正解」を導き出します。
ぜひ、宿の予約ボタンを押す前の参考にしてくださいね!
| 比較ポイント | ラ・セレース(和洋中) | 磯魚(和風海鮮) |
| コンセプト | 幅広いジャンルと圧倒的品数 | 地元の新鮮な海の幸に特化 |
| 主力メニュー | ローストビーフ、本格中華、スイーツ | お刺身、握り寿司、炉端焼き |
| ライブキッチン | 洋食・中華の出来たてが充実 | 天ぷら、お寿司など和食が中心 |
| 会場の雰囲気 | 開放的で賑やかなレストラン | 間仕切りのある落ち着いた空間 |
| ターゲット | 三世代、好みが分かれるグループ | 海鮮好き、カップル、じっくり大人旅 |
松島大観荘の夕食バイキングは2種類!最大の違いとは?
松島大観荘のディナーバイキングは、単に「和食が多いか、洋食が多いか」というレベルの違いではありません。会場そのものが分かれており、それぞれが独立したレストランとして独自のコンセプトを貫いています。まずは、2つのバイキング会場の全体的な特徴と、その最大の違いについて把握しておきましょう。
和風海鮮バイキング「磯魚(いさな)」:松島の海の幸に特化
和風海鮮バイキングを提供する「磯魚(いさな)」は、その名の通り、三陸の豊かな海で獲れた新鮮な魚介類を主役にした、海鮮特化型のバイキング会場です。
世界三大漁場の一つにも数えられる三陸沖。そこから毎朝水揚げされる新鮮な海の幸を、お刺身、お寿司、焼き物、揚げ物など、多彩な和の技法で提供してくれます。「松島に来たのだから、とにかく美味しい魚を腹いっぱい食べたい!」という欲求を、これでもかというほど満たしてくれるのが最大の特徴です。
会場の雰囲気も、一般的な大型ホテルの「ワイワイガヤガヤしたバイキング会場」とは一線を画しています。和の趣を基調とした落ち着いた内装で、座席間には適度な間仕切りが設けられている箇所も多く、プライベート感が保たれています。照明も少し落とし気味で、しっとりとした大人の空間が演出されており、宮城の地酒(日本酒)を傾けながら、じっくりと海の幸を味わうのに最適な環境が整えられています。

和洋中バイキング「ラ・セレース」:圧倒的な品数とバラエティ
一方、和洋中バイキングを提供する「ラ・セレース」は、和食・洋食・本格中華のすべてが揃う、圧倒的な品数とジャンルの広さが最大の魅力です。
ホテルのバイキングと聞いて多くの人が思い浮かべる「あれもこれも食べたい!」「お肉も魚もデザートも全部制覇したい!」というワクワク感を見事に体現しているのがこちらの会場です。フレンチやイタリアンの要素を取り入れた華やかな洋食メニュー、強い火力で一気に仕上げられる本格的な中華料理、そしてもちろん、地元宮城の食材を使った和食もバランスよく配置されています。
会場は高い吹き抜け構造になっており、リゾートホテルらしい非常に開放的で明るい空間です。大きな窓からは(時間帯にもよりますが)松島の景色やホテルの美しい庭園を望むことができ、活気にあふれた雰囲気の中で楽しく食事を進めることができます。幅広い世代の好みを網羅しているため、グループ旅行やファミリー層から絶大な支持を集めています。

【完全比較】料理内容・ライブキッチン・デザートの違い
2つの会場のコンセプトを理解したところで、ここからはさらに解像度を上げて、「実際にどんな料理が並んでいるのか」という具体的な違いを3つのポイント(料理内容、ライブキッチン、デザート)で比較していきます。
比較①:料理内容(新鮮なお刺身・炉端焼き vs お肉料理・本格中華)
【磯魚(いさな)の料理内容】 磯魚の主役は、何と言っても鮮度抜群の「お刺身」と、香ばしい匂いが食欲をそそる「炉端焼き」です。 お刺身コーナーには、定番のマグロやサーモンだけでなく、その時期に最も美味しい旬の地魚が美しく並べられます。
冬場であれば、プリプリとした食感と濃厚な甘みがたまらないブリや、松島名物の牡蠣(カキ)を使った料理も登場します。
また、網の上でじっくりと焼き上げられる炉端焼きコーナーでは、ホタテやエビ、旬の魚介類が香ばしい醤油の匂いとともに提供され、これだけで日本酒が何杯でも進んでしまうほどのクオリティです。
海鮮だけでなく、仙台名物の牛タン焼きや、地元の野菜を使ったおばんざい風の煮物など、宮城の郷土料理もしっかりと押さえられています。
【ラ・セレースの料理内容】 対するラ・セレースの料理内容は、とにかくゴージャスで多彩です。 洋食コーナーには、丁寧に仕込まれたシチューや、魚介のマリネ、パスタ、ピザなど、彩り豊かなメニューがズラリと並びます。
そして中華コーナーのレベルの高さも特筆すべき点です。大観荘には本格的な中国料理レストランも入っているため、バイキングの中華も妥協がありません。
ピリッとした山椒の辛味が本格的な麻婆豆腐や、エビのチリソース、熱々の点心(シュウマイや小籠包)など、ついついご飯が進んでしまうメニューが目白押しです。お刺身などの海鮮類も一定数用意されているため、「海鮮も少しは食べたいけれど、メインはお肉や洋食・中華がいい」という欲張りな要望にも完璧に応えてくれます。
比較②:ライブキッチン(職人技が光るお寿司・天ぷら vs 出来立て洋食)
バイキングの醍醐味といえば、目の前でシェフが料理を仕上げてくれる「ライブキッチン(実演コーナー)」ですよね。出来立ての熱々を食べられるだけでなく、目や耳でも料理を楽しめるこのコーナーにも、両会場の個性が色濃く反映されています。
【磯魚(いさな)のライブキッチン】 磯魚のライブキッチンは、まるで高級な寿司屋や天ぷら屋のカウンター席のような趣があります。
板前さんが目の前でテンポ良く握ってくれるお寿司は、シャリの温度もネタの鮮度も抜群。スーパーの惣菜とは全く違う、職人の技が光る本格的な味わいです。
また、天ぷらコーナーからは、パチパチという心地よい油の音が響き渡ります。海老や旬の野菜が、サクサクの薄衣で揚げたての状態で提供され、抹茶塩や天つゆで熱々のうちに頬張る瞬間は至福の一言です。静かな空間の中で、職人の手捌きを眺めながら料理を受け取るという、上質な和のライブ感を楽しむことができます。
【ラ・セレースのライブキッチン】 ラ・セレースのライブキッチンは、非常にダイナミックで活気に満ちています。
一番の目玉は、シェフが大きな塊肉からその場で切り分けてくれる「特製ローストビーフ」です。美しいピンク色のお肉に特製のグレービーソースをたっぷりとかけてもらう瞬間は、バイキングのテンションが最高潮に達する場面でしょう。
また、鉄板焼きコーナーでジュージューと音を立てて焼かれるステーキや、中華鍋を振るう炎の熱気など、リゾートホテルのディナーらしい華やかな演出が食欲を強烈に刺激します。「出来立て、熱々、そしてボリューミー」を体現したライブキッチンです。
比較③:デザート(和テイスト中心 vs 季節のスイーツフェアなど充実)
お腹がいっぱいになっても、絶対に外せないのが「別腹」のデザートですよね。ここでも両者の方向性ははっきりと分かれます。
【磯魚(いさな)のデザート】 海鮮や和食でお腹を満たした後にぴったりの、優しく上品な和テイストのデザートが中心です。 宮城名物の「ずんだ餅」をはじめ、わらび餅、抹茶のロールケーキ、白玉ぜんざいなど、お茶と一緒にほっと一息つけるような甘味が揃っています。
また、季節のフルーツ(メロンやイチゴなど)も用意されており、こってりとした洋菓子よりも、さっぱりとした和菓子やフルーツで食事を締めくくりたいという方には磯魚のデザートコーナーがしっくりくるでしょう。
【ラ・セレースのデザート】 スイーツ好きの方、あるいは小さなお子様がいるなら、ラ・セレースのデザートコーナーを見た瞬間に歓声が上がるはずです。
ショーケースには、ホテルのパティシエが手掛けた色鮮やかなプチケーキやムース、ゼリーなどが宝石のように並んでいます。
時期によっては「ストロベリーフェア」や「チョコレートフェア」など、特定のテーマに沿ったスイーツコーナーが展開されることもあり、デザートだけでも一つのビュッフェとして成立するほどの充実度です。
チョコレートファウンテンや数種類のアイスクリームなどもあり、食後のエンターテインメント性という点ではラ・セレースが圧倒しています。
【タイプ別】大観荘のバイキング、あなたにおすすめなのはどっち?
ここまで詳細な違いを見てきましたが、「結局、自分たちの旅行にはどちらが合っているのだろう?」とまだ悩んでいる方のために、旅行のスタイルや同行者に合わせたタイプ別の最適解をご提案します。
「磯魚」がおすすめな人(海鮮好き・お酒と一緒にじっくり味わう大人旅)
- とにかく新鮮な魚介類、お寿司、お刺身をメインに食べたい人
- 夫婦やカップルで、落ち着いた雰囲気の中で食事を楽しみたい人
- 東北の美味しい地酒(日本酒)と料理のペアリングを堪能したい人
- 一人旅で、自分のペースでじっくりとグルメに向き合いたい人
磯魚は、まさに「美味しいものを知っている大人のためのバイキング」です。
絶景の露天風呂でじんわりと汗を流した後、浴衣姿でレストランへ向かい、まずは冷えたビールで乾杯。その後は、宮城の銘酒「浦霞」や「一ノ蔵」の冷酒に切り替え、目の前で握られたお寿司や、旬の白身魚のお刺身、香ばしい炉端焼きを少しずつ、ゆっくりと味わう……。そんな、ローカル線の旅情にも似た、静かで贅沢な時間を過ごしたい方には、磯魚が絶対にオススメです。お肉料理や洋食が少ないわけではありませんが、「海鮮への特化」という潔さが、逆に高い満足度を生み出しています。
「ラ・セレース」がおすすめな人(三世代・お肉やスイーツも食べたい派)
- お刺身などの海鮮ばかりだと途中で飽きてしまう人
- ローストビーフやステーキなど、お肉料理をガッツリ食べたい人
- 祖父母、両親、子供といった、好みがバラバラな三世代での家族旅行
- 食後のスイーツやケーキを全種類制覇したい甘党の人
ラ・セレースは、「これぞホテルの豪華バイキング!」というワクワク感とエンターテインメント性を求める方に最適です。一緒に旅行するメンバーの中に「魚よりお肉が好き」「中華も食べたい」という人がいる場合は、迷わずラ・セレースを選ぶべきでしょう。
また、小さなお子様からお年寄りまで、誰が来ても必ず「自分の好きなもの」が見つかるという圧倒的な守備範囲の広さは、幹事さんにとっても非常に心強いポイントです。
高い吹き抜けの開放的な空間で、家族や友人とワイワイ語り合いながら、お腹がはち切れるまで多彩なジャンルの料理を楽しむなら、ラ・セレース一択です。
予約前に知っておきたい!大観荘バイキングの注意点
最後に、大観荘でのディナーバイキングを最大限に楽しむために、予約時や当日に気をつけておくべき重要な注意点をお伝えします。
会場は「宿泊プラン」で決まる(当日の変更は原則不可)
最も重要なポイントは、**「バイキングの会場は、予約する宿泊プランによって事前に決められている」**ということです。
当日ホテルに到着してから、「今日は海鮮の気分だから磯魚にしよう」とレストランの入り口で選べるわけではありません。
予約サイト(楽天トラベルやじゃらん、公式HPなど)を見る際、「【和風海鮮バイキング】磯魚プラン」なのか、「【和洋中バイキング】ラ・セレースプラン」なのかをしっかりと確認した上で予約を完了させる必要があります。
原則として、当日の会場変更は食材の仕入れや席数の関係で不可能であると考えたほうが良いため、同行者と事前によく話し合ってからプランを選択してください。
混雑を避けるなら開始直後の時間がおすすめ
大観荘は非常に人気のある大型リゾートホテルのため、週末や連休、観光シーズンなどはバイキング会場も大変混雑します。
チェックイン時に夕食の開始時間を選択できる場合が多いですが、混雑や行列を避けたいのであれば、**「夕食の開始直後の時間帯(例えば17:30や18:00など一番早い枠)」**を選ぶことを強くおすすめします。
開始直後であれば、料理が手付かずの最も美しい状態で並べられており、ライブキッチンの行列も短く、スムーズに料理を取ることができます。また、窓際の景色の良い席に案内される確率も高くなります。 早めの時間に夕食をたっぷり楽しんだ後、少しお腹が落ち着いてから、夜の静寂に包まれた露天風呂へもう一度向かう……というスケジュールを組むと、温泉も食事も完璧に楽しむことができますよ。

まとめ:絶景温泉とこだわりのバイキングで大満足の松島滞在を!
松島大観荘の2大バイキング、「磯魚」と「ラ・セレース」の違いについて徹底的に比較してきました。
- 磯魚(和風海鮮):落ち着いた和の空間で、職人技が光るお寿司や三陸の海鮮を、地酒とともにじっくり味わう大人向けの贅沢。
- ラ・セレース(和洋中):開放的なリゾート空間で、ローストビーフから本格中華、華やかなスイーツまで、圧倒的な品数をワイワイ楽しむ王道スタイル。
どちらが優れているというわけではなく、完全に「旅の目的と好みの違い」です。 デザイン性の高い宿やリノベーションされた趣のある空間で、サウナや露天風呂を楽しみ、その土地ならではのグルメを堪能する……。そんな上質な旅のスタイルを好む方であれば、どちらの会場を選んでも、大観荘のバイキングはその期待を裏切らない高いクオリティを提供してくれます。
あなたの次回の松島旅行が、素晴らしい絶景と温泉、そして美味しい料理に彩られた忘れられない思い出になることを願っています。ぜひ、この記事を参考に、自分たちにぴったりのバイキングプランを見つけてくださいね!